伝統文様を加工して使ってもいいサービスが登場!
出典:東洋美術印刷会社
概要
「文様百趣ARCHIVES」というサイトで伝統として実際に使われた文様を
デジタルグラフィックスとして提供するダウンロードサービスがあるそうです。
どうやら、実在の文様をデジタルに落とすためにトレースして編集可能なイラレファイル(.ai)として提供するサービスみたいですね。
しかも、色の変更、自分好みに加工して改良するといった使い方もOKらしいです。
加えて、各素材に描かれた文様の出典や意味も付帯情報として収録されているため、ただ単にデザインのデータをもらうだけでなく歴史的背景をも学び取ることができるものとなっています。
これはかなり面白そうだし使い勝手良さそう!
ーと思いましたが、お値段がけっこうするっぽいです。
PIXTAみたいな感じですね。写真を個別で購入するみたいな感じで欲しい模様をカートに入れて購入するスタイルか、
最近よくある買い切りではなく年間プランで何十点購入するスタイルかを選ぶ感じです。
まとめての購入
データを年間で契約することで、たくさんの文様データを使用することができます。
ホームページでは60点、120点がそれぞれ年間120,000円~、180,000円~から使用が可能になるそうです。
しかし、この値段はあまりに高額なので個人というより法人向けでしょうね。
個別での購入
個別で購入するページはこんな感じになっており、「花」「動物」「波」「雲」「唐草」「小紋」など様々な文様から自分が欲しい模様を見ることができます!
また、日本と世界の分類で検索することができるので、自分が作りたいデザインや作品が和か洋かでも文様を絞り込むことができます。
値段については、データの種類によって変化します。
データはイラストレータ(.ai),フォトショップドキュメント(.psd),(.jpeg)の3種類みたいです。
印刷物への使用を考えている場合ですと、(.ai)または(.psd)がおすすめです。
Webにあげるものでしたら、(.jpeg)でも大丈夫ですね。
ライセンス種別は、ロイヤリティフリーとなっています。
以下、それぞれのデータの値段と大きさになっています。
【AIデータ】 ¥9,000
ベクター形式/AI(CS4)
どんなサイズにも変更可能です。【PSDデータ】 ¥6,000
2433×3526 pixcel/CMYK PSD
350ppi 出力時177×256mm【JPEGデータ】 ¥3,000
長辺 800 pixcel/RGB JPEG
【無料カンプ】
印刷カンプとは?
「印刷カンプ」とは、印刷用語で以下のような説明があります。
広告やカタログなどの仕上がりイメージを再現した出力物。写真・コピー・イラストの位置,大きさ,書体など,レイアウトを忠実に再現したもので,主にデザイナーがクライアントとの最終打合せを行う際に用いられる。
要は「完成品のサンプル」と考えればいいでしょう。
使い方としては、印刷カンプでイメージを実際に合わせ、完成品として出力する際には各々適切な拡張子を用いて利用するって感じでしょうか。
今後の期待
今後の期待としては、学生向けに素材の提供であったり、個人向けに簡単かつ低予算で利用できるようになればいいですね。
一応、ターゲットは商用で利用する人たちなので、なかなか手が出しにくいですが、
個人にも需要があるとわかれば個人向けプランも今後出てくれるのかもしれません。
しかし、伝統文様の価値を守るため、と考えると簡単に敷居を下げるわけにもいかないのかもしれないですけど…